【ケアマネジャー向け Vol.6】体重の管理方法

目次

在宅療養で注意すべきポイントと実践的な工夫

在宅での介護支援を続ける中で、

「最近、少し痩せた気がするけど問題ない?」

「食事量が減ってきて心配」

「逆に体重が増えすぎて動きにくそう」

といった体重に関する相談は少なくありません。

今回は、体重変動のチェックポイントと、在宅ケアでできる具体的な管理方法をまとめました。


なぜ体重管理が大切なのか?

高齢者や在宅療養中の方では、体重の増減=体力や健康状態の変化を示す重要なサインです。

  • 急な体重減少: 筋力・免疫力の低下、脱水や低栄養のサイン
  • 過体重・むくみ: 関節負担の増加、活動量の低下、浮腫や心疾患のリスク

特に、在宅療養中は医療チェックの頻度が下がるため、日常的な体重把握が重要になります。


実際に多い「見逃されやすい変化」

  • 服のサイズが緩くなった(→1〜2kg減でも気づかれにくい)
  • ふくらはぎが細くなった(→筋肉量の減少)
  • 「疲れやすい」「食べる量が減った」が続いている
  • お腹や顔は変わらず、下肢のみが浮腫んで体重が増えている

こうした変化が「体重計に乗るだけでは気づけない」ことも多いため、視覚的・感覚的なチェックも重要です。


在宅ケアでできる体重管理の工夫

1.測定習慣をつける

  • 毎週1回、決まった時間・服装で測定(できれば朝食前)
  • ベッド・車いす対応の体重計が難しければ、衣類のフィット感で代用
  • 測定記録はケアマネ・家族間で共有できるとベスト

2.食事と水分の観察

  • 食事量が3日以上減っていれば注意
  • むくみがある場合は、水分と塩分バランスのチェック
  • 栄養補助食品や間食の活用も選択肢

3.活動量・筋肉量の維持がカギ

  • 座ってできる運動や訪問マッサージによる筋緊張緩和・可動域改善で、「動ける体」を維持
  • ベッド上でもできる運動の声かけ・継続支援
  • 体重だけでなく、ふくらはぎ・太ももの太さの変化も確認すると効果的

訪問マッサージの活用でできること

体重管理は、「食事」だけの問題ではありません。

筋肉量・血流・活動性の低下によって体重や体調が崩れるケースも多いため、

訪問マッサージによって以下の支援が可能です:

  • 筋緊張の緩和、関節拘縮の予防(動きやすさUP)
  • 軽運動の指導(立ち上がりや足踏み練習など)
  • 座位・立位の姿勢保持を促す施術(間接的な栄養改善支援)
  • ご家族・介護スタッフへの動作介助指導(転倒・疲労予防)

まとめ

体重の変化は、身体からの“見えないサイン”です。

数字だけでなく、生活の中の小さな変化を見逃さず、介護・医療・ご家族が連携して対応する体制づくりが大切です。

「なんとなく最近違う気がする」

そんな直感を、見える化・記録・対応につなげていけるのが、ケアマネジャーの皆さまの強みです。

ご心配なケースがあれば、訪問による身体評価・ご相談も可能です。


ご相談・ご紹介はこちらまで

リファイン八王子(訪問医療マッサージ)

〒192-0911 東京都八王子市打越町345-2 京王北野マンション C-103

TEL:042-649-9994

ホームページ:https://refinepossible.com/

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