目次
在宅療養で注意すべきポイントと実践的な工夫
在宅での介護支援を続ける中で、
「最近、少し痩せた気がするけど問題ない?」
「食事量が減ってきて心配」
「逆に体重が増えすぎて動きにくそう」
といった体重に関する相談は少なくありません。
今回は、体重変動のチェックポイントと、在宅ケアでできる具体的な管理方法をまとめました。
なぜ体重管理が大切なのか?
高齢者や在宅療養中の方では、体重の増減=体力や健康状態の変化を示す重要なサインです。
- 急な体重減少: 筋力・免疫力の低下、脱水や低栄養のサイン
- 過体重・むくみ: 関節負担の増加、活動量の低下、浮腫や心疾患のリスク
特に、在宅療養中は医療チェックの頻度が下がるため、日常的な体重把握が重要になります。
実際に多い「見逃されやすい変化」
- 服のサイズが緩くなった(→1〜2kg減でも気づかれにくい)
- ふくらはぎが細くなった(→筋肉量の減少)
- 「疲れやすい」「食べる量が減った」が続いている
- お腹や顔は変わらず、下肢のみが浮腫んで体重が増えている
こうした変化が「体重計に乗るだけでは気づけない」ことも多いため、視覚的・感覚的なチェックも重要です。
在宅ケアでできる体重管理の工夫
1.測定習慣をつける
- 毎週1回、決まった時間・服装で測定(できれば朝食前)
- ベッド・車いす対応の体重計が難しければ、衣類のフィット感で代用
- 測定記録はケアマネ・家族間で共有できるとベスト
2.食事と水分の観察
- 食事量が3日以上減っていれば注意
- むくみがある場合は、水分と塩分バランスのチェックを
- 栄養補助食品や間食の活用も選択肢
3.活動量・筋肉量の維持がカギ
- 座ってできる運動や訪問マッサージによる筋緊張緩和・可動域改善で、「動ける体」を維持
- ベッド上でもできる運動の声かけ・継続支援
- 体重だけでなく、ふくらはぎ・太ももの太さの変化も確認すると効果的
訪問マッサージの活用でできること
体重管理は、「食事」だけの問題ではありません。
筋肉量・血流・活動性の低下によって体重や体調が崩れるケースも多いため、
訪問マッサージによって以下の支援が可能です:
- 筋緊張の緩和、関節拘縮の予防(動きやすさUP)
- 軽運動の指導(立ち上がりや足踏み練習など)
- 座位・立位の姿勢保持を促す施術(間接的な栄養改善支援)
- ご家族・介護スタッフへの動作介助指導(転倒・疲労予防)
まとめ
体重の変化は、身体からの“見えないサイン”です。
数字だけでなく、生活の中の小さな変化を見逃さず、介護・医療・ご家族が連携して対応する体制づくりが大切です。
「なんとなく最近違う気がする」
そんな直感を、見える化・記録・対応につなげていけるのが、ケアマネジャーの皆さまの強みです。
ご心配なケースがあれば、訪問による身体評価・ご相談も可能です。
ご相談・ご紹介はこちらまで
リファイン八王子(訪問医療マッサージ)
〒192-0911 東京都八王子市打越町345-2 京王北野マンション C-103
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