【ケアマネジャー向け Vol.4】訪問マッサージと訪問リハビリの違いとは?

目次

制度・内容・併用のポイントを解説

在宅ケアの中で「リハビリ」と聞くと、

「訪問リハビリと訪問マッサージって何が違うの?」

「介護保険と医療保険、どっちで使うの?」

「併用はできるの?」

という疑問を持たれることも多いかと思います。

今回は、訪問リハビリと訪問マッサージの違い・それぞれの役割・併用時のポイントについて整理してご紹介します。


基本の違いを整理(制度・対象・目的)

項目訪問リハビリ(介護保険)訪問マッサージ(健康保険)
対象者要介護認定を受けている方歩行困難で通院困難な方(要介護でなくても可)
保険制度介護保険医療保険(健康保険)
実施者理学療法士・作業療法士などあん摩マッサージ指圧師(国家資格)
目的日常生活動作の向上・自立支援筋緊張の緩和・関節拘縮予防・血流改善
内容起居・歩行・トイレ・食事などの訓練マッサージ・関節可動域訓練・簡易な運動療法
同意書医師の指示書医師の同意書(診断名+部位)
介護保険枠消費する消費しない(別枠)

現場でよくある使い分け方

訪問リハビリが向いているケース:

  • 退院後間もなく、動作訓練を重点的に行いたい
  • ADL(日常生活動作)向上が目的のケース
  • ご家族の介助方法の指導などを必要とする場合

訪問マッサージが向いているケース:

  • パーキンソン病や脳血管疾患後の筋緊張が強い方
  • 拘縮・浮腫・痛みによるQOL低下を防ぎたいケース
  • 介護保険枠を使い切っていても導入できる場合
  • 精神的負担が大きく“安心感”を重視したいケース

同時併用は可能?

訪問マッサージ(医療保険)と訪問リハビリ(介護保険)の併用は可能です。

ただし注意点としては以下の通りです。

  • 同一部位への重複的な内容は不可(例:右膝に両方のサービスを同時に使うこと)
  • 曜日や時間を分けて運用することで問題なし
  • ご家族やご本人に「目的の違い」をきちんと説明することが重要

併用することで、機能回復と症状緩和の両面からケアができる体制が整います。


こんなときにご紹介ください

  • 拘縮・麻痺がありリハビリの補助として“体を動かすベース”を整えたい方
  • 介護保険枠を使い切っていて、在宅でできるサポートが限られているご家庭
  • 訪問リハビリが終了・中止となった後も身体維持をしたいご本人・ご家族
  • 退院直後〜半年以降のタイミングでの緩やかな支援を探している方

まとめ

訪問リハビリと訪問マッサージは、目的や制度の違いがあるからこそ、併用による相乗効果が期待できます。

「どちらかを選ぶ」ではなく、「どう組み合わせるか」という視点が、これからの支援には重要です。

ケアマネジャー様としても、制度枠を超えた柔軟な選択肢を持っておくことで、ご本人・ご家族の安心感に直結します。


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